カムバック・ハム・ハンドブック
七章 再免許申請   
掲載:2015年5月16日
- 再びカムバックハムにならないように - 最終更新:2015年5月16日

カムバックしてハムライフを楽しんでいたら、もう再免許の時期になったという方も多いのではないでしょうか。
アマチュア無線局免許の有効期限は5年です。うっかり局免許が失効して運用すると不法無線局になってしまいますので注意が必要です。

再免許申請は、局免許満了の日の1年前から1か月前まできます。うっかり失効してしまい、再びカムバックハムにならないように申請をしましょう。
ご注意:以下は2015年1月の実経験を基にしています。解釈の相違や、内容が変更になっている事もありますので、その点をご注意して参考にしてください。

7-1 再免許申請の方法

次のいずれかの方法で再免許申請ができるようになりました。
申請方法 再免許申請手数料 備考
書面申請 3,050円  申請書は、総務省や総合通信局のホームページからダウンロードできます。
また、JARLの再免許申請用紙はハムショップや通販でも販売されています。
電子申請 1,950円 「総務省 電波利用 電子申請・届出システム Lite」を利用します。

ここでは、手数料が安価な「総務省 電波利用 電子申請・届出システム Lite」を利用した一般的な再免許申請の絞って説明をします。
失効前の局免許で、変更事項もなく、「簡単再免許申請」での申請を前提としています。

また、パソコン環境やその他の条件で電子申請ができないこともありますので、ご注意ください。その場合は書面申請に作戦変更することも考慮ください。


7-2 「総務省 電波利用 電子申請・届出システム Lite」のご利用の手引き

「総務省 電波利用 電子申請・届出システム Lite」のページ (URLは http://www.denpa.soumu.go.jp/public2/ です。)を開き、画面の右下の[ご利用の手引き]をクリックします。申請の手順などを説明した「ご利用の手引き」がPDFフォーマットで表示されます。
(右の写真は [ご利用の手引き]をプリンタでブックレット(冊子)印刷した例です)

申請の流れや、パソコン設定、各種申請の入力方法などが詳細に渡って記載されていますので、ご参照く ださい。

また、「総務省 電波利用 電子申請・届出システム Lite」のヘルプ やよくある質問も適宜ご参照するとよいでしょう。

以下、再免許申請(有効期限の更新)に絞って、必要なポイントのみを補足的に記していきます。

なお、以降「総務省 電波利用 電子申請・届出システム Lite」のことを「電子申請Lite」と、「総務省 電波利用 電子申請・届出システム Liteの」の「ご利用の手引き」を「手引き」と記します。


7-3 「電子申請Lite」による再免許申請の手順

実際に申請手続きをしながら、簡単再免許申請に絞ってその手順について申請者の視点でまとめてみました。手続きの全体のご参考になればと思います。


手続きは一日ではできなくて、数回に分かれます。全体で少なくとも一か月以上はかかるとお考えください。

7-3-I-1:「電子申請Lite」の必要事項の確認

「電子申請 Lite」で手続きをするための必要事項を下記します。ご確認ください。
必要事項
インターネット接続したパソコン(但し、条件があります。次の項をご参照)
Eメールアドレス(無料メールや携帯メールでも可能)
電話番号
無線従事者免許番号
無線局免許状の免許の番号 
申請手数料(1,950円)
手数料の電子納付ができること(※後述)
免許状受取の送料
※手数料の電子納付ができるかかどうかは、必ず前もってご確認されることをお勧めします。 ペイジー(Pay-easy)に対応したインターネットバンキング口座をお持ちか、若しくは、ペイジー(Pay-easy)に対応したATMが利用出来るかなど。また、ペイジー(Pay-easy)対応ATMであっても現金で納付できないものもありますのでご注意ください。
7-3-I-2:パソコン環境の確認

「電子申請Lite」で使用できるパソコンには一定の条件があります。 まず、使いのパソコンで「電子申請Lite」のページから「動作環境チェック」をされることをお勧めします。(手引きP5にも必要な動作環境の説明があります。)
  • 電子申請Lite」のページの右下にある「動作環境チェック」をクリック
  • 次に現れる画面 の「動作環境チェック」をクリック
ここで現れる画面で OS欄が×の場合や、ブラウザが×で変更できない場合は、電子申請Liteをあきらめて書類申請をお勧めします。
または、電子申請Liteを経験されたローカル局のパソコン環境をお借りするのも一案かと思います。

OS、ブラウザ欄が〇判定の場合は、 「電子申請」の 「新規ユーザー登録」で環境設定がおすみですか?で「いいえ(環境設定へ進む)」をクリックして 必要事項を順次読んでいきます。

7-3-I-3:Webブラウザの設定

”初めての方へ”の画面で下部の"「XXX申請のステップ」へ進む >"をクリックして読み進んでいきます。
  • 3枚目の「動作環境の確認」画面の「必要な動作環境」にお使いのパソコ ンが合致しているか確認します。
  • 4枚目の「Webブラウザの設定」画面で、
    • 「信頼済みサイトを登録するための設定」(手引きP.5)
    • 「クッキー(Cookie)の設定」(手引きP.46)
    • 「JavaScriptの設定」(手引きP.47)
    • 「ポップアップブロックの設定」(手引きP.48)
    の4項目を各々クリックして説明に従って設定します。
  • ここで、もし、ブラウザ上部にメニューが無くて「ツール」が見当たらない場合は、ブラウザ上部で右クリックし て「メニュバー」にチェックをすると現れます。
    画面説明を見ながらの設定操作は難しいので「ご利用の手引き」のP5、P46〜P48を参照するとよいでしょう。

    動作環境のチェックをすると 全てOKになっていることを確認します。
7-3-I-4:証明書の入手及び保存
  • 5枚目の「安全な通信を行うために」画面で「証明書の入手及び保存」を説明に従っておこないます。「ご利用の手引き」のP.6にも記載されています。
    • ファイルの保存の際には、わかりやすい場所に保存してもよいでしょう。
    • 私の環境では、拇印の「値」が小文字で表示されていましたが大丈夫でした。
  • 6枚目の「ユーザID・パスワードの取得」画面を読んで、設定完了です。
  • "「新規ユーザ登録」へ進む"で新規ユーザー登録へ進みます。
    あるいは、トップページへ戻り、 「新規ユーザー登録」で環境設定がおすみですか? にて「はい(登録へ進む)」をクリックして 新規ユーザー登録へ進みます。
7-3-I-5:新規ユーザー登録(ユーザーIDの取得申請)

「新規ユーザ登録 利用規約」を確認し、「同意する(登録へ進む)」 の次に「ユーザ情報入力」のページが開きます。少なくとも必須項目を入力していきます。

ここで、”最初の”アマチュア無線局開設/未開設の別”の項目は、失効前の再開局申請ですので”開設済”のチェックを入れます。 以降、半角・全角文字指定に注意しながら、必要事項を記入していきます。 「次へ」をクリックし、画面で確認して「送信」します。

「送信完了」で表示される「問い合わせ番号」を控えておきましょう。

ほどなくして、先程登録したメールアドレス宛てに「* ユーザID発行依頼 到達のお知らせ *」の受付完了メールが来るはずです。 (メールが迷惑メールに振り分けられている場合もありますのでご注意ください。)

以上で、新規ユーザー登録(ユーザーIDの取得申請)は完了です。
ユーザーIDとパスワードは、通常1週間程度で郵送されますので、それを待ちます。


7-3-II-1:ユーザーID通知書の到着

数日後、総務省から圧着葉書(めくって開ける葉書)が届きました。はがして開封するユーザーIDと初期パスワードが記されています。

7-3-II-2:パスワードの設定

まず、パスワードの再設定をします。
  • 「電子申請Lite」のページを開きます。
  • 「照会・ユーザ情報変更」をクリックしたら、ログイン画面が現れます。
  • 葉書のIDと初期パスワードを入力して「ロ グイン」を押します。(注意:大文字と小文字は区別されます。)
  • パスワード変更を促す画面が現れますので、現在のパスワード(葉書の初期パスワード)と新しいパスワードを 入力し、「変更」をクリックします。
    なお、パスワードはは8〜32文字、半角大小英字と数字の混在(一部も記号も使用 可)とされています。詳しくはこちらで説明されています。
  • 一旦、ログアウトし画面を閉じます。

7-3-II-3:再免許申請(簡単再免許)

次に、再免許申請です。入力しまします。ここでは、簡単再免許に絞って説明します。
  • 「電子申請Lite」のページを開きます。
  • 「申請・届出」をクリックして申請・届出のページへ行きます。
  • 再免許申請のブロック下の「再免許申請」のリンクから”再免許申請・申請開始”に進みます。
    • ここで、上の方の”電子申請の流れ”からのリンクで再免許申請手続き全体の流れが確認もできます。
  • 免許番号を入力して「申請情報を自動入力」を押し、ユーザー認証の画面で葉書のIDと、先ほど変更したパスワード を入力し、「OK」を押します。
  • ”再免許の申請情報”に申請内容が殆ど自動入力されて出てきます。
    移動する送信機の台数を入力(固定局の場合は0)、その他3項目をチェックします。
  • 免許状受取方法を、
    • 返信用封筒別送・・・切手を貼った返信用封筒を総通に郵送して郵送で免許状を受け取る
    • 窓口受領・・・管轄の総通の窓口に出向いて免許状を受け取る
    • 送料受取人払いによる受取・・・配達員払いで免許状を受け取る(料金:520円)
    の内から選択できます。(詳細説明はこちらにあります。)希望するものをチェックします。
  • 送料受取人払いによる受取を選択した場合は送り先等を入力します。
  • 電波利用料前納(毎年ではなくまとめて納付)を希望する場合は チェックします。
  • 「次へ」を押し、”内容確認”画面を確認し「次へ」、”保存・送信”画面で、(念のため)「入力内容保存」をし て 「送信」を押し、よろしいですか画面を「OK]して送信します。
  • ”申請完了 送信が完了しました。”の画面に ”問い合わせ番号”が表示されますので控えておきます。
しばらくすると、「電子申請Lite」から電子メールで「申請・届出 到達のお知 らせ」が来ます。

これで、再免許申請は完了です。


7-3-III-1:申請手数料の電子納付

数日後、電子メールで、「総務省 電波利用 電子申請・届出システム Lite からのお知らせ」という件名で 「* 申請手数料 電子納付手続のお知らせ *」 が届きます。「申請が受け付けられましたので、申請手数料の電子納付手続をお願いします。」とありますので、電子納付と免許状受取の準備をします。

ここでは、申請手数料はATMから電子納付と、免許状は郵送での受取りで説明します。

また、納付期限は2週間ですので早めに納付しましょう。
  • 電子申請Liteのページ」を開きます
  • 「照会・ユーザ情報変更」をクリックし、ユーザID・パスワードを入力し、[ログイン]ボタンを押してログインします。
  • 「納付情報照会」をクリックし、色々な入力項目がありますが、そのまま[検索]ボタンを押します。 そこで現れる(未納)の欄の納付番号の青線をクリックして現れる画面を印刷来るか[機関」[納付」「確認」の番号 を控えます。
    • 収納機関番号: xxxxx
    • 納付番号: xxxx-xxxx-xxxx-xxxx
    • 確認番号: xxxxxx
  • ネットバンクで納付される場合はペイジー(Pay-easy)に対応している金融機関のネット口座が必要です。 (ペイジー(Pay-easy)に対応している金融機関は、こちらで確認 できます。) 画面下のほうの[電子納付]をクリックして画面に従い、振込をします。
  • ATMから納付される場合はペイジー(Pay-easy)に対応している金融機関のATMから納付します。 ( ペイジー(Pay-easy)に対応している金融機関は、こちらで確認で きます。) 上述の3つ番号を控えてATMの画面に従い「税品・料金払込み(ペイジー)」といったようなボタンから行います。
    なお、ペイジー(Pay-easy)に対応のATMであっても、時間帯やATMによっては現金で納付が出来ず、その金融機関口座とカードが必要となる場合がありますので注意が必要です。

7-3-IV-1:申請手数料の電子納付

納付後、数日して、電子メールで「総務省 電波利用 電子申請・届出システム Lite からのお知らせ」というタイトルで ”電子申請番号xxxの申請・届出につきまして、ご連絡事項があります。”と届きます。

メール文の「通知書の内容の確認」に従い、
「電子申請Liteのページ」から、「照会・ユーザ情報変更」→「通知書照会」
と、辿っていくと、 処理が完了し免許状が出来ているので、返送用封筒を送るか、総合通信局に連絡をして受取に行くかとあります。

ここでは、返信用封筒を、「通知書」の画面の内容とこちらの「免許状返信用封筒の送付の説明」に従い返送用封筒を郵送します。

なお、返信用封筒を、免許状(A4サイズ)が入る封筒(角型5号)で同封すると、折り曲げ無しで免許状が送付され ます。この場合は返信用封筒が定型外郵便になりますので120円切手を貼りつけます。


7-3-V-1:無線局免許状の到着

数日して、免許状と無線局免許証票(ステッカー)他が郵便で届きました。

なお、電波利用料の納付の案内(振込用紙)は新免許状の免許年月日が過ぎた頃に送られてきました。


参考文献・出典:
なお、文中「総務省 電波利用 電子申請・届出システム Lite」のことを「電子申請Lite」と、「総務省 電波利用 電子申請・届出システム Liteの」の「ご利用の手引き」を「手引き」と省略して記しています。

ご注意:以上は2015年1月時点の経験を基にしています。解釈の相違や、内容が変更になっている事もありますので、その点をご注意して参考にしてください。
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